人は見かけによる。しかし俺みたいに良くも悪くも例外はいる

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  「真琴~!テスト合計何点だった~?」 テストが終わってから 土日を挟んで今日は月曜日。 全てのテストが一気に返却された。 瑠奈とサルの点数が気になったのでとっとと教室を出ようとしていたら悟郎に呼び止められた。 「あ゛っ?710点」 前と比べてかなり落ちた。 機嫌が悪いのはそのせいであり 瑠奈に無視されたからではない。 「よっしゃ!801点!俺の勝ち!」 「あっそ」 正直どうでもいい。 とっととアイツのところに・・・・・・ 俺はカバンを持って椅子から立ち上がり、 悟郎を避けて教室を出ようと・・・・・・ 「焦んなって」 しかし悟郎に カバンを掴まれ引き止められた。 「離せ。じゃないと腕ごと切り離すぞ?」 「凄まじく恐ろしいけど今回はお前のためにもガマンする。イヤだ。離さない」 聞き分けの悪い奴だ・・・・・・ 「あのな?真琴?焦りすぎ。 そんなんじゃお前の持ち味の冷静な対応もできないだろ?」 「・・・・・・関係ない」 俺は素っ気なく返事した。 焦っているのは自分でもわかっている。 ・・・・・・だが・・・・・・ 「あのな?今のお前は気合いが空回りしてるわけよ?いつもと全然違うわけよ?そういう状態じゃ瑠奈さんもなかなか仲直りを切り出せないって。 ・・・・・・いつもの真琴!カムバァァック!」 「意味がわからない」 ・・・・・・お前のテンションが。 しかし言いたいことはわかる。 でもどうしろと?  
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