人は見かけによる。しかし俺みたいに良くも悪くも例外はいる

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  「それ、朝には使えないよ?」 トビラから見て正面、机の一番奥の席、 そこで瑠奈は微笑んでいた。 2週間ぶりに聞いた声、見た笑顔。 とりあえず本気で安心した。 「やっと口聞いてくれたな?」 「あっ!」 そう言うと瑠奈はハッとした表情になり、また無表情に戻った。 俺は瑠奈の傍の兄貴の机に腰かけて瑠奈の顔を覗き込んだ。 「なんで無視してたんだよ?」 「・・・・・・」 「俺が悪いなら謝る。だからまたいつもみたいにやりたい」 俺が下手にでるなんて始めてだ。 ・・・・・・色違いのポケモンと同じ位レア。 「・・・・・・・・・・・・真琴は悪くなんかない」 瑠奈は震え始めた。  
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