人は見かけによる。しかし俺みたいに良くも悪くも例外はいる

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  ・ ・ ・ 「ねぇ真琴?なんで朋美に勉強教ようって思ったの」 「はぁ?」 「いや、だって真琴ってそういうの教えるようなタイプじゃないよね?」 「あぁ・・・・・・」 途端にすごーく嫌そうな表情をする真琴。 そしてサイフから何かを取り出して私に見せた。 「これってなに?」 「・・・・・・某高級レストランの招待券。 あの女(あま)、二枚見せて 『赤点回避できたらこれあげるから!』 ・・・・・・って言ってきたわけ。 んで、誰かさんとでも行こうかな~って」 でもそこまで言うと、真琴は歯をギリギリ言わせるほど噛みしめた。 「あの女・・・・・・一枚しか渡さなかった。 『二枚ともあげるなんて言ってない』 ・・・・・・って言ってよ。 このやり方、俺と全く同じで なんにも言い返せやしねぇ・・・・・・ つーか俺、アイツにこれやった事あるわ」 ・・・・・・自業自得? 「そっか~行きたかったな~」 私のつぶやきを聞いた真琴は すぐに生徒会室を飛び出した。  
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