2380人が本棚に入れています
本棚に追加
/535ページ
《真琴視点》
「では私の誕生日パーティーにご招待いたします!」
「なんで!?」
うっわ~強引だな~
誘拐犯の調教をすまして帰って来たら、
兄貴がもの凄いこと口説かれていた。
しかし誕生日パーティーか・・・・・・
これは面白そうかも・・・・・・
「いいねー、一緒に行こうぜ?兄貴」
「お、おい!真琴!」
「いいじゃん。せっかく誘ってくれたんだから好意に甘えるのも優しさだって。みんなで一緒に行こうぜ」
間違えて会話に「みんな」と入れてしまった俺。これでラバーズ達を呼んでしまったら、誕生日パーティーは波乱の展開になってしまう!
狙ってる訳ではないと自己弁護させて頂く。例えそうなっても偶然であるし、俺の策略という証拠はない。
「ちょっと!私は優樹さんしか誘っていません!」
しかし当然のように話に食らいついてくる伊集院さん。
流石にそう簡単にいかないか。
「えぇ!そんなー!俺を置いて行くなんて兄貴酷いよー!」
俺はどうも演技が苦手らしい。
めちゃめちゃ棒読みになってしまった。
決してわざと下手にやって相手の神経を逆なでしようなんて思っていない。
「大丈夫だ。俺はお前を置いていかない。
だって兄弟だろ?」
あれ?兄貴の目が本気だ・・・・・・
ひょっとしてこの大根芝居を本気で信じたのか?
もしそうならマジで心配なんですが・・・・・・
「ありがとう!兄貴!
それに俺は楽しいのが好きだから行く時は絶対に知り合い何人か連れて来てしまうから俺は絶対にいけないや。
仕方ない。家で二人でゲームでもしよ?」
「あ~っ!わかりましたわ!
みんなで来てもよろしいです!」
遂に折れた伊集院さん。
こっちを親の仇のように睨み付けてくる。
・・・・・・まぁ、ある意味では親の仇だけど。
しかしいつまでも睨み付けられているのは気持ちいいものではない。
俺は彼女に笑いかけた。
「・・・・・・・・・・・・・・・ハンッ!」
「キィィィィィ!」
猿のモノマネですか?(笑)
最初のコメントを投稿しよう!