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《ゴン!》
「痛て!」
兄貴に頭にげんこつを落とされた。
・・・・・・いいところだったのに。
「いい加減にしろ」
「そろそろ止めるつもりだったって」
80%位はホント。
だからお兄ちゃん。
そんなに睨まないでよ~
・・・・・・な~んて。
《ゴン!》
また一発食らった。
シャレにならない位痛い。
俺が殴られているのを見てニヤニヤしている悟郎に腹がたったのと同時に、もう復活した事に驚愕した。
「返事は?」
「・・・・・・はい」
「ちゃんと店員さんに謝れ」
俺は店員に頭を下げた。
「すみませんでした」
「あっ・・・・・・いえ・・・・・・」
店員は俺の態度の変わりように驚いていた。
・・・・・・仕方ないだろ?兄貴半ギレだもん。
「・・・・・・よし、よく謝ったな?えらいぞ?」
とか言って兄貴は俺の頭を撫で始めた。
やめろコラ。
なにが一番腹立つかって、
若干心地いいのが腹立つ。
「うちの真琴がすみません」
兄貴は今度は店員に謝った。
「あっ、いえ・・・・・・」
「じゃあアイツにカルボナーラ、俺にステーキセットとドリンクバー2つ下さい」
「あっ、はい!」
そう言うと店員は急いで注文をメモした。
・・・・・・無駄に気が利いてるのが腹立つ。
「以上で」
「ではご注文を確認させていただきます。」
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