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「あのっ!!」
あの後、悟郎以外が飯を食っていたらさっきの店員がやって来た。
「実は・・・・・・好きになってしまいました!
こんな気持ちは初めてなんです!
もしよかったらこれ・・・・・・受け取って下さい!」
そう言って店員は兄貴に電話番号の書かれた紙を差し出した。
「もしつきあっていただけるなら・・・・・・
ここに電話して下さい!それでは!」
店員はそう言って
顔を赤らめて急いで帰って行った。
俺の中のSさんがそれを使って弄り倒せ!と叫んでいたがグッと堪えた。
兄貴の前で同じ事するのはマズイ。
・・・・・・また今度来て弄ぼう。
・・・・・・一方、告白された兄貴は
「よかったじゃん悟郎!思いが通じたぞ!」
告白を悟郎に対してだと勘違いし、
悟郎に電話番号の書かれた紙を渡していた。
「いるかボケェェェェェェ!!」
悟郎は血の涙を流しながら、その紙をビリビリに破り捨て、机にひれ伏した。
同情はするが、
心の底からどうでもよかったので、
俺は破かれた紙を回収して、兄貴と信也と龍とさっきまで話していたこの前の模試の国語の問題の文章についての話を再開した。
・・・・・・とりあえずドンマイ。お二人さん。
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