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「よ~し、バッチコイ!」
と言ったのはマレットを両手に持った兄貴。
話し合いの結果、
兄貴一人対残り四人となった。
・・・・・・不公平?いや、かなり公平だ。
「よし、ファイトォォォォォ!」
流石は野球部。
暑苦しいことこの上ない。
目玉焼きが焼けそうだ。
・・・・・・塩以外の味つけはみとめねぇ。
「オォォォォォ!!」
「「おー」」
誰がどれを言ったのかは言わずもがな。ちなみに悟郎、信也がゴール前を守り、
俺と龍がサイドに構えて攻撃担当。
・・・・・・俺が攻撃担当の理由は言わずもがな
「んじゃ、サーブ行くぞー」
そんなゆるいノリで兄貴はサーブを打った。
ただし打った手が見えない程の威力で。
《ガン!》
「「・・・・・・えっ?」」
龍と信也が間の抜けた声を上げる。
当たり前だ。
玉がソニックのようなスピードで駆け抜けていったんだから。
1ー0
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