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《真琴視点》
なにあれキモい・・・・・・
言葉に飾りをつける事さえしない辺り、
俺が本気で引いている事がうかがえる。
抱き合っている悟郎と龍を見ていると
虫酸が『スピードキング』を名乗って、
漆黒の夜、バイクで走りまくったね。
まとめて言うと虫酸が走る。
ちょっと前の思考は必要だったのか?
・・・・・・永久にわからないだろう謎だ。
「真琴?どうしたの?」
瑠奈が俺の顔を覗き込んできた。
イライラが表に出ていたのか?
「なんでもない」
「ふ~ん」
なぜ膨れっ面?
まさか悟郎か龍に妬いたのか?
俺があれを見て妬いたと思ったのか?
・・・・・・コイツの教育し直さなくちゃいけない気がする。
《ガン!》「痛い!」
脳みそにショックを与えるために
優しくヘッドロックをプレゼント。
願わくは普通の思考に戻ることを。
そしてその賢い知能を俺にもらえることを。
・・・・・・比率は1:9くらい。
「思考は正常になったか?」
「真琴の愛を受け取った」
供給したつもりのないものを受け取られてしまったようだ。
いずれちゃんとやるという臭すぎるセリフを言いかけた自分に愛しさと切なさと痛々しさを覚えた。
・・・・・・というのは今までにはなかったほどまごうことなき真実。
truth
『あーっ!やっぱしょっぱいな!』
兄貴が近くに?
・・・・・・ヒャハハ♪
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