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《龍視点》
・・・・・・俺はなにをしてるんだろう?
俺は悟郎を抱いて・・・・・・
優樹は女の子たちと追いかけっこ・・・・・・
真琴は瑠奈さんと・・・・・・瑠奈さんと!
信也はもう知らない。
『うぉ!真琴!テメェ!』
『残念兄貴。俺は律儀な男なのさ。
やられた分はしっかり返させて貰う』
『俺の海パン返せ!』
『ほ~らメス豚ども!兄貴の海パンだ!』
『えっ?ちょっ!返して!えっ?どこ持って行くの!?マジで海から出られないって!お~い!マジで返して!お~い!』
アイツ鬼だな・・・・・・
「龍く~ん!こっち~!」
瑠奈さん!?
声がした方を見るとパーカー脱いだ瑠奈さんが笑顔で手招きしていた。
あの娘は太陽のコマチ!エンジェ!!
俺は悟郎を投げ棄て、
瑠奈さんの方に駆けていった。
《ズボッ!》
瑠奈さんの五歩手前で急な浮遊感。
今気づいたんだけど
瑠奈さんの傍には大量の砂山が。
あぁ・・・・・・落とし穴か・・・・・・
《ドン!》
足が落とし穴の底まで落ちた。
痛!・・・・・・くない?
「あははっ。ごめんね~?
ケガしてない?一応ビニールシートを丸めてクッションにしたんだけど・・・・・・」
そう言ってエンジェルスマイルを俺に向けてくださる瑠奈さん。
あぁ・・・・・・俺にはもったいない。
そして真琴にはもっともったいない!
そっか~ビニールシートを丸めてクッション代わりにしてくれたから痛くなかったのか~
瑠奈さんは優しいな~
俺は底に敷いて
あったビニールシートを手にとった。
ビニールシートには大量の釘が入っていていくつかが飛び出していた。
アイツは優しさの欠片もないな~
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