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「なんでございますか?高木さん?」
俺の敬語の成分は
40%の嫌悪と50%の皮肉と10%の殺意から成り立っている。
・・・・・・残念ながら尊敬は入る余地がない。
しかし俺が供給した悪意は全く効果を成さずに、高木さんは俺に・・・・・・10年近くぶり?に微笑んだ。
「ふっ・・・・・・ごめんごめん。
真琴のその表情見るのって、私にとっては幼稚園の時以来だったから・・・・・・」
高木さんは回想するような表情をした。
・・・・・・な~んか、変な感じ。
「あの頃の真琴は純粋だったから・・・・・・」
「それは違う。幼稚園の頃・・・・・・
いや、意識を得た頃にはこんなのだった。
ただ幼稚園の頃は自分を作ってただけだ」
「そうかも・・・・・・真琴が私の前で全く笑わなくなったのって、小学校の時、こういう感じになった真琴に私が態度を変えたからからかもね?」
なんだこれ?
長年凍っていた氷が溶けていく感じ・・・・・・
「かもな?」
俺は自分を嫌う人間は徹底的に潰す。
俺が自分に不利益な存在を残す訳がない。
・・・・・・非人道的でなく合理的と呼んで欲しい。
「うん。瑠奈と一緒にいて笑顔になってる真琴を見てて・・・・・・やっと気づいた。
・・・・・・・・・・・・ごめんね?」
ごめんで済んだら警察いらん!
・・・・・・ごめんで済んでも警察いると思う。
・・・・・・とりあえずシリアスムードきら~い。
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