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「まぁがんばれ♪」
「適当!?」
俺のチョイスは禁断の11番目、『適当』。
・・・・・・実は2番目に優しい選択なのに禁断な理由は宇宙の果てと同じくらい謎。
「まぁそれなりに応援してやる」
安心しろ。
アンタの株は俺の中で、
扇風機の前くらいに大切になった。
「ど~も」
高木さんはあきれた表情をして、
俺に背を向けて歩き出した。
「高木さん」
俺はそれを呼び止めた。
高木さんは顔だけをこちらに向けた。
「がんばれよ?」
すると高木さんはこっちを見て笑った。
「言われなくても頑張ってるわよ」
そう言って高木さんはまた歩き出した。
「高木さん」
俺はまた高木さんを呼び止めた。
「先に謝っておく。すんません。
俺はいいこととかすると、その分弄らないとイライラするタイプの人間なんだ」
「えっ?意味がわからない。
・・・・・・・・・あっ!優樹ー!」
高木さんは兄貴の方に走って行った。
俺も瑠奈の方に歩き出す。
『優樹~!』
『み、美咲!?大丈夫か!?』
『えっ?なにが?』
『む、胸・・・・・・』
『胸?』
『釘が6本くらい刺さってる・・・・・・』
『えっ?・・・・・・いや!違うのよ!?これは正真正銘私の胸で、大きめのパットが入っててそれに刺さったから痛くなかったとかそんなのじゃ!!
・・・・・・・・・・・・真琴~~~~~~~~!!』
・・・・・・だから先に謝ったじゃん。
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