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「あっ、真琴」
海の家には兄貴たちもいた。
兄貴の海パンは何故か変わっていた。
俺が瑠奈の手を凄い勢いで放したために、
瑠奈の手が入り口に当たって、瑠奈が痛がっていたのはちょっと重要な補足。
「テメー!真琴!海パンよこせ!」
そう言って兄貴は
俺の海パンを引っ張った。
しかし残念ながら俺は海パンのヒモを
きつく縛っていたのでなんともない。
・・・・・・こうされるのわかってたし。
「兄貴・・・・・・俺、悪いけどそういう趣味ねぇんだけど?」
「違げぇよ!俺の苦しみをお前にも!」
「つーかなんで海パン変わってるの?」
「帰って来なかったんだよ!
テメーにも海藻巻つけて海パン買いに行くあの苦しみを味あわせてやる!!」
なん・・・・・・だと・・・・・・
海藻巻つけて海パン買いに行ってただと!?
そんなシャッターチャンス、
俺が見逃す訳が・・・・・・
・・・・・・高木さんのせいか!
俺が肉しみ(は消えないんだ!)を込めて高木さんを睨むと、高木さんもこっちを睨んでいた。
いやいや気が合うね~
来世ではつきあいませんか?
・・・・・・今までで一番純度の高い嘘。
・・・・・・100%を超える120%。限界突破!
しかしこの話は泥沼化しそうだ。
とっとと終わらせてやろう。
俺は兄貴の食ってる
焼きそばをつまみ食いした。
すると兄貴は海パンの事を忘れてそっちの事を怒りだした。
・・・・・・扱いやすぎる。
俺が焼きそば代の半額、250円を払って兄貴は満足しておさまった。
・・・・・・単純すぎて逆に心配だ。
そして焼きそば500円という海の家の暴利には自分と同じ何かを感じた。
俺は瑠奈と一緒に座れる場所を探した。
すると端の方の机に暗いオーラを放つ信也が一人座っているのを見つけた。
正直めんどくさそうだったから嫌だったけど仕方ないから信也の正面に瑠奈と二人で座った。
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