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「「「失礼しま~す」」」
放課後、兄貴にとっては2日ぶり、俺にとっては4日ぶりに生徒会室にお邪魔させていいだきに来た。
ちなみに生徒会の活動日は月、水、金曜。
「失礼されま~す。な~んて♪
あ、今日は兄弟で来たんだ」
この明るい感じの女がうちの生徒会長。
さっそく悟郎を忘れてらっしゃいやがる。
・・・・・・バカにしながらも生徒会長に敬意をはらってみた。
「瑠奈さん!お久しぶりです!」
それでも悟郎は諦めない。
めげないところは尊敬に値する。
・・・・・・絶対にしないけど。
「あっ!あ~・・・・・・久しぶり!太郎くん♪」
適当にも程がある。
当てずっぽうで多そうな名前選びなさりやがった。
・・・・・・そろそろ飽きてきた。
「あっ!はい~!」
悟郎は笑顔で返事したけど涙目だ。
流石にMでも
名前を忘れられるのは堪えるみたいだ。
・・・・・・今度Wikiに載せておこう。
「それで?今日はどうしたの?いつもみたいに暇つぶしって訳じゃ無いみたいだし」
流石は生徒会長殿、
よく観察されてらっしゃいやがる。
・・・・・・ここまでくると意地だね。
「実はカクカクシカジカで・・・・・・」
「なるほど~誕生日パーティーね~・・・・」
「あれ!?伝わった!?」
「真琴くんの事ならなんでもわかってしまうのだ!
・・・・・・決して隣の教室から聞こえていた訳ではないと弁解させて頂こう」
なによりも俺の心中の声と全く同じ喋り方したことに背筋がゾクッとした。
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