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「なぁ真琴?なんで俺はスーツなんだ?
エリナは私服でいいって言ってただろ?」
そう俺に尋ねる兄貴は
俺の用意したスーツ(紳士服)を
完璧に着こなしていて、
その姿のもう格好いいこと格好いいこと。
・・・・・・大切なので二回言った訳では無い。
「私服がダセーから」
「いや、それはねーだろ!?」
……いや、普通にあるのよ?
しかし言うだけ無駄なのでスルーしておく。
そんな俺(私服)と兄貴(紳士)は今、歩いて伊集院さんの家に向かっている。
つーか正確にはもう着いている。
門の前で待ち合わせなのだが、
敷地が広すぎてなかなか門に着かないのだ。
数分後。
やっと着いた伊集院さんの家の門にはもうラバーズ全員(伊集院さんも含む)と悟郎(空気)が待機していた。
「お~い!遅くなってごめ~ん」
兄貴はそう言ってラバーズ達の方に走りだした。
それを見たラバーズの反応は・・・・・・
「「「きゃぁぁぁぁぁぁ!」」」
まぁ予想通りだな。
「なぁ真琴?俺って引かれる程キモかったのかな?」
自分をカッコいいと思っていない
(寧ろブサイクと思っている)
兄貴が涙目で俺に聞いてきた。
・・・・・・とりあえず俺たちに土下座しろ!
「さあな?」
あえて言うなら全部(カッコよ過ぎるから)だな。
言わないけど。
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