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お城みたいな家に入った俺たちはメイドさん(美人)に連れられてとある一室に通された。
悟郎がメイドさんを指さし「俺の嫁」とかほざいたので目潰ししといた。
「お~っ!すげ~!」
悟郎(もう回復した)と同意見なのは末世までの恥だけど確かに凄い。
通された先は広間で、そこにあるのが当然とでもいう貫禄でシャンデリアさんもいらっしゃる。
机の上にはこの人数では食べきれないであろう程の料理の数々が並んでいた。
・・・・・・もし残したら全部廃棄されるのだろうか?もしそうなら人間は生物として生きる価値のない生物になってしまったのだと思う。
「さぁ食べ始めて下さい」
笑顔でそう言う伊集院さん。
しかしあの笑顔はどこかで見た事がある。
・・・・・・確か俺の家の鏡でだったかな?
「「「は~い!」」」
そんな伊集院さんに気づく事なく食事に入り始める兄貴、悟郎、瑠奈。
それを見届けると伊集院さんたちラバーズはそそくさと部屋を出て行った。
・・・・・・気づかないふりするのは優しさです。
「少しよろしいでしょうか?」
伊集院家のメイドさん(悟郎の嫁(笑))だ。
こそこそ話しかけてくる辺りで俺は用件を察したが、とりあえず返事した
「なんですか?悟郎の嫁(笑)」
「旦那様がお待ちです。着いてきて下さい。」
おぉ?スルーだと!?
俺が悟郎の嫁の立場なら
北京ダックを顔面に叩きつけてただろう。
流石は伊集院家の完璧メイド!
・・・・・・毒素なしで褒めさせて頂く。
「では毒しか吐かない腐りきったその口を動かすのをやめて、足を動かして私の後に着いてきて下さい」
悟郎の存在は『完璧』さえも
揺るがす強大な力があるらしい。
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