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「で?今日は何の目的でここに来た?」
浮気社長の態度が今までと一転して変わり
俺を脅すように、探るように睨み付けながら話し始めた。
流石は大企業の社長、貫禄は半端じゃない。
・・・・・・まぁ俺には効かないけど。
「すこ~しだけ場を引っ掻き回そうと思いまして」
俺は嘘は言ってない。
俺が引っ掻き回そうとしているのは兄貴とそのラバーズなのだが社長はそうとは思わなかったらしい。
「また脅しにきたのか?」
俺は最近この人の浮気写真をこの人に1億で売った事がある。
・・・・・・売っただけだから脅しでは無い。
「まだ脅されるような事あるんですか?」
「・・・・・・」
あっ、あるんだ。
「どうしたんですか~また浮気ですか~?」
「・・・・・・」
少しの動揺も俺は見逃さない。
でもこの件はもうどうでもいい。
時間が経ちすぎた。
さっさと広間に戻りたい。
「脅すつもりなんて無いですよ。
では、俺はこの辺で戻らせて頂きます」
もうちょい追求したかったけど、そろそろラバーズ共が何か始める時間だ。見逃す手はない。
「待て!」
引き止めないで下さいよー
とっとと戻りたいのにー
「何故1億を返してきたんだ?」
・・・・・・・・・・・・
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