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「ったく、しょうがねぇ奴らだ・・・・・・」
パンパンと両手を叩いてクールに言ってのける我が兄上。
その回りには強者達が夢の跡。死屍累々。つまりキラーズの死体達が転がっていた。
兄貴、クソ強いからなー
武器持った程度でかてる相手じゃない。
あわよくばと思ったんだけどやっぱり無理だったか。
しかしみんなボロ雑巾のようだ。
さすがに少し心配だな……
……と心配できる自分に感動。
脳内に感動の言葉を叩きつけるが、
それはそのまま跳ね返り精神に届かない。
……つまり全く感動しなかったという事だなコレ。
「おーい、悟郎。生きてるか?」
「・・・・・・あぁ~ん!もっと~ん!」
「・・・・・・」
心配して損した。
あまりにキモかったので顔面にトーキックをぶちこんで黙って貰った。
首が変な方向に曲がり、「クペッ!」とか言ってたけど悟郎なら大丈夫と信じている。
しかしだな・・・・・・
ここまで歯がたたないか?
何故かこっちが情けなくなってきた。
こいつらホント頼りにならない。
そんなのだから・・・・・・
『うぉっ!?冷え!?……椅子が濡れてる?……つーかオイル臭くない?』
俺が動かなきゃならねぇんだ。
俺は兄貴に向けてロケット花火を放った。
『うおっ!?椅子に火が!?
……ギャァァァァ!ケツに火がぁぁぁ!!』
兄貴騒がしいな……
なにがあったんだろ?
と、ロケット花火を途中で折って消化しながら考える。
この白々しさは俺の心が真っ白なのを表しているとか……
……ありえないっすね。
『大丈夫!?優樹!?』
『・・・・・・ケガしてない?』
『ちょっ///けつ触るな!!』
・・・・・・やっぱアイツ殺そうと思う。
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