クーデレ?知るか!はっきり喋れ!!

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  「キャラが弱い」 「・・・・・・・・・・・・?」 浮気社長の城に行ってから5日が経った。 「瑠奈」と呼ぶのも「真琴」と呼ばれるのにも慣れて自然になってきたこの頃・・・・・・ そろそろ仕返ししたいと思うこの頃・・・・・・ いや、ホントお願いだから 仕返しさせてくれと思うこの頃・・・・・・ 俺はクーデレ幼女の結城さんを放課後の教室に呼び出した。 「今日のやり取りを見て思った。 お前はキャラが弱すぎる。こんなのじゃあ他のメンバーに遅れをとるぞ?」 それは困る。 ラバーズの中で一人でも脱落したら、 兄貴を修羅場に叩き落とし辛くなる。 私は世界の平和のためにも兄貴を罰さなければならないのに! きっと本当に世界レベルで多数決取っても俺を応援する人間の方が多いだろう。 ・・・・・・いや、マジで。 「・・・・・・・・・・・・そんな事は・・・・・・」 「はい!まずその喋り方!」 「!?」 「話す前に沈黙が長すぎる。その間にお前は他のメンバーに兄貴との会話の権利を奪われてんだよ!」 「!?」 「あと、声が小さい!メンバー共は鬱陶しいくらい声がでかい!そんな中でお前の声なんか兄貴には通らない!さっきの会話で兄貴はお前に返事したか!?」 「!?」 「しかもその幼児体型!確かに顔は可愛いかもしれないが髪型は平凡な黒髪ロングで特徴があるわけではない!つまり存在感が薄い! 存在感が薄い上に声が小さくて余り喋らない!そんなのでライバルの多い兄貴を落とせると思うな!」 「!!?」 結城さんの脳裏に稲妻が走る! ほとんど表情を変えないため、兄貴くらいしか表情で感情を理解できない結城さんが俺にすらわかる位に驚いていた。 「ど、どうすれば・・・・・・」 藁にもすがるような感じで俺に助けを求める結城さん。 俺の中のSさんが苛めろ!と叫んでいたが、菩薩のごとき優しい心を持つ俺はそんな事しない。 ・・・・・・とりあえず謝るわ。 ・・・・・・俺と並べてごめん、菩薩。 「俺が今日1日かけてお前を鍛えてやる。 明日からは兄貴はお前にメロメロだ」 「メロメロ////」 「頑張るぞー!」 「・・・・・・おーっ!」 なんか青春みたいだね♪ ・・・・・・その青春をぶっ壊すため行動してるんだけど・・・・・・  
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