2380人が本棚に入れています
本棚に追加
/535ページ
俺たちは教室のドアの方を見た。
そこに立っていたのは
茶髪のウェーブのかかった髪、
マスカラを濃く塗ったまつ毛、
濃い化粧、
臭いくらいの香水の臭いを振り撒き、
短めにカットした制服をだらしなく着た
背の低い女の子。
変わってしまったけどわかる・・・・・・
あれは・・・・・・・・・・・・
静香だ・・・・・・・・・・・・
「うほっ!静香ちゃん!イメチェンですか~!」
悟郎が静香の方に寄っていく。
なんでそんなにキモいんだ!?
みんながゴミを見る目で見てるぞ!?
「チッ!」
《ゴシッ!》
「「「あっ!」」」
男たちが
思わず股間を押さえてしまう光景・・・・・・
静香が悟郎の股間を蹴り上げたのだ。
女にはわかるまい・・・・・・
見てるだけで痛いこの感覚が・・・・・・
「ちょっと~マジキモいんですけど~」
静香!?今、静香が喋ったよな!?
いつもの癒し系のスローペースな声が、
鬱陶しい絡みつくような声になってたぞ!?
静香に蹴り上げられた悟郎は気持ちよさそうな表情で真琴の下に転がっていた。
・・・・・・ホントキモいな!アイツ!
あっ、真琴が表情も変えずに
悟郎の顔面にトーキックを・・・・・・
躊躇いも容赦もねぇな・・・・・・
アイツ・・・・・・
「ペッ!」
静香は教室のドアの傍に痰を吐き捨てると
(・・・・・・ってえぇ!?)いつものように俺たちの方にやって来た。
最初のコメントを投稿しよう!