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「真琴が私に頼み事なんて初めてじゃない?」
「ああ、初めてだ。
本来ならお前に借りを作るのは
セ○ンイレブンで店長呼び出して
最寄りのロー○ンの位置聞くくらい嫌だけどそうも言ってられなくなってな・・・・・・」
「それはヤだね~気まず過ぎるよ~」
「店長の怒りに震える顔はちょっとクセになりそうだった」
「やった事あるの!?」
楽しかったな~
『ここに目的の物は置いてないですか?』
ってひきつった笑顔で聞かれたから
『じゃあ、から○げくん下さい!』って
言ったら黙りこんだんだよな・・・・・・
「それで?どうしたの?急に」
ん?そういえば話が脱線してたな。
話を脱線させるのは僕の特技です。
・・・・・・ちょっと特許取ってくる。
「勝ちたい奴がいる」
アイツに勝たないと俺はこの先次のテストまで劣等感を感じながら生きなくてはならない。
「ふ~ん。君にも向上心があったんだ」
「何を言う俺は向上心で出来ているといっても過言ではない」
・・・・・・・・・・・・過言ですね。
「まぁ勝てるといいね?優樹くんに」
「・・・・・・・・・・・・何を言っている?」
「へっ?」
「兄貴に勝つのなんか
とっくの昔に諦めている。
あれはお前と同じチートだ。
俺みたいな凡人なんかが勝てるわけがない
兄貴に負けるのは仕方ないと思ってる」
その代わり俺は、
他の部分で兄貴に勝つと決めている。
「だけど・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・悟郎に負けてんのだけは気に入らねぇんだ!!!!」
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