2380人が本棚に入れています
本棚に追加
「ま、真琴!?」
瑠奈は驚いた表情をしていた。
当然だ。やった本人も驚いてるんだから。
「泣けよ」
「えっ?」
「泣きたい時には泣いとけ。
泣き顔見られたくないだろ?
胸くらいなら貸してやるから泣いとけよ?」
俺もお前の無理した笑顔も泣き顔も
見たくないし・・・・・・・・・・・・
・・・・・・お前はずっと笑っとけ。
「・・・・・・真琴にそんな事言えるなんて意外・・・・・・」
しつこいようだが俺も驚いてる。
・・・・・・自分のキャラの崩壊が心配だ。
「でも・・・・・・お言葉に甘えちゃおっかな?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うっ!・・・・・・」
それから瑠奈はずっと泣き続けた。
今まで溜めていたものを、
全て吐き出すかのように。
・
・
・
「ありがと・・・・・・もう大丈夫」
数十分、瑠奈は泣き続けた。
顔を上げた時の瑠奈の笑顔は、
いつもの瑠奈のものと同じだった。
「Yシャツが汚れた。クリーニング代払え」
「鬼!?」
俺もやっとキャラを取り戻した。
瑠奈の涙は嫌だったな~
鬼畜もののエロDVDで泣き叫ぶ女見てても笑いしか出なかったのにな・・・・・・
・・・・・・・・・・・・なんでだろ?
「んじゃ、勉強始めよっか?」
瑠奈が笑顔で言った。
「いいのか?親は?」
これでも少しは罪悪感がある。
正直、いなくなった方がいい気がする。
「大丈夫。今日から一週間は帰って来ないから」
瑠奈が大丈夫だって言ってるんだから
大丈夫なんだろう。
「じゃあお言葉に甘えて・・・・・・」
「その代わりクリーニング代はチャラね♪」
「お安いご用です」
うん、いつも通りのやり取りだ。
「じゃあ上行こ?」
そう言って瑠奈は二階に向かおうとした。
俺は自然とその瑠奈を呼び止めた。
「待て。瑠奈」
「ん?」
「瑠奈、俺はお前を泣かせない。
俺がお前を絶対に幸せにしてやる」
俺は一体なにを∇♂☆⇒∵〇⇔†●!?
最初のコメントを投稿しよう!