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「なんで!?なんでそう捉えるの!?
ここではおばあちゃんは孫に愛情を込めて言ってるようにしか捉えられないと思うけど!?」
「バカかお前は?こんだけ迷惑かけまくった孫におばあちゃんが言うのは皮肉しかありえないだろ?」
「・・・・・・君は性格から治さないといけない気がしてきた・・・・・・」
「アメリカ人に『英語うまいね?』って言うくらい大きなお世話です」
「それは大きなお世話だね・・・・・・」
どうやら俺は人と感覚がかなりずれているらしい。
・・・・・・まぁ知ってたけど・・・・・・
しばらく勉強していても、俺のひねくれた物の捉え方は変わらなかったけど、どう書けば点数が貰えるかはわかった。
瑠奈は曲がり曲がって5周半ほどひねくれた俺にめげずにしっかりと勉強を教えてくれた。
・・・・・・正直感謝はしてる。
・・・・・・俺の物の見方を否定された時はイラッとする事もあったけど・・・・・・
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「じゃあそろそろ帰るわ。悪いな夕飯まで世話になって」
「カップラーメンだけどね?まぁ、お礼はきっちり頂くから」
夜9時になったのでそろそろ帰る事にした。
勉強の途中で瑠奈が出してくれたカップラーメンが凄くおいしかったのは忘れないだろう。
「ねぇ?六郎くんに勝ったらごほうびあげよっか?」
・・・・・・おしい。あと一歩手前だ。
「物による」
「それじゃ~」
と考える素振りを見せる瑠奈。
最初から決まっているのがまるわかりだ。
「キスか『今を全力で生きてますから』を忘れるかどっちが・・・・・・「後者でお願い」・・・・・・早いよ・・・・・・」
もはやそのセリフは俺の黒歴史だ。
・・・・・・悟郎に並ぶくらい。
「愛想よく『チューして~』とか言えないの?」
「俺がそのセリフを言う姿を考えてみろ」
「・・・・・・気持ち悪い」
・・・・・・結構傷つきましたけど?
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