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《瑠奈視点》
私は今日もまた生徒会室に来ている。
体面上の理由は相談にくる生徒が来るかもしれないから。
本当の理由は家に帰っても独りだから。
同じ独りでもここにいたら、
ひょっとしたら誰か来るかもしれない。
副会長でも書記でも会計でも太郎君でも、
･･････真琴･･････くんでも･･････
もう真琴くんとの繋がりは無くなった。
これからは昔と同じ･･････
生徒会長と副会長にちょっかいかけに来た生徒という関係に戻る。
･･････うん。昔に戻っただけだよね。
･･････悲観する事はないよね？
だってこうなるってわかってて
彼のテスト手伝っちゃったんだから･･････
私は賭けをした･･････
ひょっとしたら真琴くんはごほうびに
キスを受け取ってくれるんじゃないかな？
･･････って思って･･････
･･････見事に失敗したけど。
彼に勉強を教えない
っていう方法もあったけど･･････
私はそれをしなかった。
･･････少しでも早く長く彼と一緒にいたかったから･･････
･･････私は･･････真琴くんの事が･･････
････････････涙が止まらない････････････
････････････止められないよ････････････
《ｶﾞﾁｬ》
「失礼しまーす」
その声は私が一番聞きたかった･･････
適当でめんどくさそうな声だった。
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