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「これはこれは暇そうですね?生徒会長殿?」
私は涙を拭いて返事をした。
涙は不思議とすぐに止まった。
「学校がHey和って事で良いことだとは思いませんか?」
「どこのゆずだ?って
感じでらっしゃいやがりますね?
それにHey和とは波乱が大好きな私には
全く嬉しくない話でございまする」
「見事にネジ曲がってらっしゃいますね?」
「お陰様で」
「え!?私のせい!?」
・・・・・・楽しい。
・・・・・・ずっと続かないかな?
「さて、挨拶はほどほどに、そろそろ本題に入らせていただきます」
・・・・・・あぁ・・・もう終わっちゃった・・・・・・
「これ、勉強教えてくれたお礼・・・・・・・・・・・・みたいな?感じのやつ」
そう言って真琴は私に箱を渡した。
「これって・・・・・・」
・・・・・・ゲームキ◯ーブのコントローラー?
「あのさ?あんな脅迫っぽい事無くても、俺らってもう友達じゃね?」
えっ?
「・・・・・・だからさ、今まで通りやろうぜ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・瑠奈?」
真琴は頬を掻いて恥ずかしそうに言った。
ダメ・・・・・・泣いちゃう・・・・・・
真琴は「泣いてるのは好きじゃない」
って言ったのに・・・・・・
「あ・・・・・・ありがとう・・・・・・」
「勘違いするなよ?これは俺のだ。
ただ遊びに行く際、持って行くのが面倒だから瑠奈の家に置いといて貰うだけだ」
「う・・・・・・うん・・・・・・」
「あー早速だけどこれから瑠奈の家で
ぷよぷよ勝負しようぜ?
どうせ誰も来ないだろ?
俺の無双的な強さ見せつけてやる」
「・・・・・・うん!」
真琴はそのまま生徒会室を出ようとした。
私も近くにあった自分のカバンを取って、真琴のあとについていった。
・・・・・・ありがとう・・・・・・真琴・・・・・・
・・・・・・そうだ。お礼しなきゃ。
「ねぇ?真琴?」
「ん?・・・・・・!?」
振り向いた真琴に私はキスをした。
触れるだけの簡単なキス。
お礼なんて嘘。
本当はこれで少しでも
私を女として見てくれたらなーって。
「・・・・・・罰ゲーム?」
手強いなー。
でもいつかきっと・・・・・
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