崩壊した自分のキャラを取り戻してやる!・・・・・・悟郎の家で!

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  死神様はズカズカと 俺の家に上がり込んできやがった。 「あら?真琴くんじゃない。いらっしゃい」 母さんが真琴を見て嬉しそうに言った。 真琴は・・・・・・・・・・・・ 「こんにちは、悟郎のお母さん。 今日もキレイですね」 うっわ・・・・・・きれいな笑顔・・・・・・ きれいすぎて本性知ってる俺には 気持ち悪い事この上ねぇよ・・・・・・ 「まあ!嬉しい事言ってくれるじゃない ありがとね?お世辞でも嬉しいわ?」 「俺は嘘は言わないのでホントですよ?」 はい!今、嘘ついた! 言っても無駄だから言わないけど。 だいたい母さんは普通のおばちゃんだぞ? お前の家の年齢を超越した、 美人すぎるお母さんと比べたら 月とすっぽんじゃねぇか! 「まぁ!・・・・・・うふふ」 うっわ・・・・・・気持ち悪い・・・・・・ やめろ、アンタは美人ではないから。 「じゃあ、あとで部屋にお菓子持っていくわね?」 ・・・・・・絶対、いいお菓子が出てくるな。 「はい、ありがとうございます」 「うふふ」 真琴に色目使うなババア! あと、コイツはヤバい! 搾り取れるだけ搾り取って 鉄砲玉にされて棄てられるぞ!? 母さんはリビングに引っ込んで行った。 「お前・・・・・・ホストになれるぞ?」 「俺、一回だけ兄貴と自分の特長を混ぜ合わせたらどうなるか考えた事があるんだ・・・・・・ そしたら・・・・・・ カッコよくて、美人で、人を惹き付ける力があって、天然ジゴロで、頭が良くて、性格が悪くて、空気が読めて、口が巧くて、嘘つきで、ドSで、他人の命すらどうなってもいいと思っている、人を弄ぶのが大好きな人間になるんだ」 「質(たち)の悪いホストじゃねぇか・・・・・・」 この世界に フュージョンが無くて良かったと思う。 まぁ、真琴はあんなのやらねぇだろうけど。  
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