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「悟郎。暇だからなんかしろ」
「人の家にズカズカ上がり込んで来てよくそんな事言えるな」
俺たちは今、母さんが持ってきてくれたお菓子を食いながらダラダラダラダラ・・・・・・
二人ともその辺に寝転んでいた。
そんなに会話は無いけど、不思議と気まずくないというのどかな雰囲気。
・・・・・・あっいいわ~これ
『~~~~♪』
世界の車窓からの音楽がのどかな部屋に鳴り響いた。
・・・・・・やべ・・・・・・寝そう・・・・・・
「真琴~。優樹からメールか電話来てるぞ」
「ん~」
「つーかなんで優樹からの着メロは世界の車窓からの音楽なんだ?」
「音楽聞いて、真っ先に浮かんだのが兄貴だったから」
「じゃあなんで俺はデトロイトメタルシティのSATSUGAIなんだ?」
「音楽聞いて、真っ先に浮かんだのがお前だったから」
「おい待てコラ」
「あっ、もしもし兄貴?」
このタイミングで電話に出やがった。
「あ?うん。今、悟郎んち」
たまには俺も凄いんだって
見返してやりたいもんだ。
でもな~、
コイツ相手にするのは
精神的にも肉体的にも辛いからな~
しかも絶対に勝てねぇし・・・・・・
「まあな。今日は泊まって帰る。
・・・・・・ん。了解。じゃあな・・・・・・ピッ」
ちょっと待てコラ。
「お前、今なんつった?」
「泊まって帰る」
「いや!泊めねぇからな!?」
「お母さ~ん!今日、泊まっていっていいですか~!」
『いいわよ~!泊まって~!』
「・・・・・・泊まり決定な」
渡る世間は鬼ばかり
ってホントだったんだな・・・・・・
(所により死神)
気持ちの悪い汗が止まんねぇよ・・・・・・
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