崩壊した自分のキャラを取り戻してやる!・・・・・・悟郎の家で!

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  『~~~~♪』 また真琴のケータイが鳴った。 今度は・・・・・・ゴスペラーズの『ひとり』? 「もしもし瑠奈?」 瑠奈!? あの完璧生徒会長の瑠奈さん!? ちょいちょい会話してるなー とは思っていたけどまさか電話するほどの仲だったなんて! みんなメアド聞くのも 躊躇うくらいの美女だぞ!? 「あー、悪いけど今、悟郎の家にいるから」 遊びに誘われた感じ!? しかも断っただと!? な、なんて贅沢な奴なんだ! 「・・・・・・ん、じゃ」 そう言って真琴は電話を切った。 「おい、いつの間にそんなに仲良くなってんだよ!?どんな関係!?」 「なんだよ?鼻息荒くして・・・・・・キモい」 「いいから早く説明!」 「あー俺は『友達』とは思ってない友達?みたいな感じ。自分でもよくわからん」 「聞いてる方も意味わからん」 「だろうな。ホントうぜーなアイツ・・・」 そう言いながら、 でもどことなく嬉しそうな真琴。 1つ気になった事があるので聞いてみた。 「なぁ?なんで瑠奈さんには『ひとり』を選んだんだ?」 「・・・・・・・・・・・・なんとなく」 ゴスペラーズの『ひとり』は、 要約するとひとりの女性を愛してる男が、 その女性を守ると誓う曲だ。 って事は・・・・・・ 「お前・・・・・・瑠奈さんのこと好・・・・・・!?」 突然、真琴が瓶に入った何かの液体を俺に飛ばして来たので、俺は顔を両腕でガードして守った。 服がその液体でびしょびしょだ。 ・・・・・・この鼻につく臭い・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ライターオイル? そして真琴はマッチに火を着けて・・・・・・ 「どうした?続き言えよ? 火だるまになる覚悟があるならな?」 恐ェェェェェェェェェェェェェェェ!! 何が一番恐いって? 表情が普通すぎる! まるで普通に道を歩くような、 何も気にせず、当たり前の事を 自然に行動してるような・・・・・・そんな表情。 間違い無い。 言ったら燃やされる。 「二度と言いません! まことに申し訳ありませんでした!」 命のためなら土下座なんて安い安い。  
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