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《ピーンポーン》
家にインターホンの音が響いた。
「宅急便かな?」
「いや、どうせアイツだろ」
・・・・・・アイツ?
『『キャーーーーーーー!!!!』』
下の階から母さんと姉ちゃんの黄色い声援が聞こえた。
あぁ・・・・・・・・・・・・アイツか・・・・・・・・・・・・
そいつが俺の部屋に来るために階段を登っている音が響いた。
そして音はだんだんと俺の部屋に近づいてきた。
《ガチャ!》
「うぃーす。泊まりに来たぜー」
モテ男こと優樹様のご登場だ。
「来ると思った。待ってたぜー」と真琴。
ちょっと嬉しそうな気がする。
真琴はなんだかんだで優樹が好きだからな。
つーかまた無許可で泊まりに来やがった。
「なぁ?念のため聞いとくけど、
俺にプライバシーという物は無いのかな?」
「「プライバシーに謝れ」」
・・・・・・「「ない」」と返ってくると予想して構えてたらもっと酷い返事が返って来やがったよチキショー!
「母さんはなんて?」
「『ずっといてもいいのよ?』って」
流石はイケメン。
真琴の時より母さんの態度がいい。
・・・・・・あっ、真琴がイラッとしてる。
表情は変わらないけど俺はわかった。
・・・・・・同じ気持ちだもん。
「あっ。蚊だ《バチン!》」
真琴がなにもいないのに優樹の頬にビンタ
流石はドS、イラッときたらすぐ行動。
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