崩壊した自分のキャラを取り戻してやる!・・・・・・悟郎の家で!

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  「じゃあ兄貴は?」 真琴は俺と優樹に背を向けるようにして、 優樹に聞いた。 俺も気になる。 あの取り巻きの中にいるのか、 それとも全く関係ない所にいるのか、 スゲー気になってたところだ。 「ん?俺?俺は・・・・・・・・・・・・ 美咲にエリナに静香に朋美に千里かな?」 まさか!?全員だと!? なんという主人公野郎! 現世に本当にハーレムを作るつもりか!? 「まぁ、タイプはって話だけど。 実際はみんなからそうは見られてねーし」 なぜそこははき違える? 「じゃあさー、もし全員に好意を向けられていたとして、全員に一気に告白されたらどうする?」 またも真琴からの質問。 そいつは実際にあり得るから怖いな・・・・・・ 「誰ともつき合わない」 優樹は速答した。 「俺が一人を選んで他の人を傷つける位なら、俺は誰とも付き合わない。 その時は俺ならどこかに消えるよ。 俺がいるせいでみんなの幸せが消えてしまう位なら喜んで消えるよ。 みんなが俺を恨んで、それでみんなの仲が修復されるなら俺は恨まれていい」 「まっ、妄想だけどな!」と付け加えて、笑い飛ばす優樹。 でもコイツは実際にそうなったら 間違えなくそうするだろう。 俺は笑えなかった。 ・・・・・・ふざけるな。 ・・・・・・じゃあお前はどうなるんだよ? ・・・・・・一人ぼっちになるんだぞ? そんなの絶対に許さねえ! 「ダメだ」 俺は優樹を止めようと声をかけようとした。 でも、先に止めたのは真琴だった。  
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