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「どうも兄貴は明日映画に行くっぽいな」
兄貴が戻って来るのは
昼休みが終わってからになるだろう。
と、なると、
もうラバーズ共には何も言えないだろう。
例え次の休み時間にその話をしても、
『えっ?何を今更?』みたいな空気になる
事くらいはラバーズ共もわかるだろう。
「目がヤバいよ?・・・・・・あっ、もともとか」
「うるさい黙れ瑠奈。俺のこの清んだ目を見てよくそんな事が言えるな?」
「いや、なんか黒いヒルみたいなのが黒目の中で動き回ってるよ?」
「・・・・・・気のせいだ」
・・・・・・そういえば同じ事を子供に言われてしかも泣かれた事があるな・・・・・・
・・・・・・ちなみに俺は『こども』は供える物だと思っているので『子供』とさせて頂く。
『子供』と書いてガキと読んでほしい。
「・・・・・・そんな事はどうでもいい。
・・・・・・二人とも明日は空いてるか?」
「ちなみに今は私一人だけだよ?
三朗君は優樹くんを殴りに行ったよ?」
「・・・・・・じゃあ悟郎は明日は無理だな」
・・・・・・兄貴は悟郎には容赦しないからな。
俺を見てみろ。
男だろうが
女だろうが
子供だろうが
老いぼれだろうが
ムカついたら一切、容赦しない。
この平等意識の強いグローバリズム溢れる俺みたいな人間があと10000人世界にいたら、この腐った世界はどうなっていただろう?
A.滅びます
―――――――――
・・・・・・世界が浄化されるぜ!
「真琴?」
おっと、思考の渦に巻き込まれてた。
「まぁいいや、じゃあ瑠奈、明日・・・・・・」
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