2380人が本棚に入れています
本棚に追加
『なにあのカップル~きも~い!』
何回聞いただろうか?
もう数える事もできない位聞いた。
俺の姿が人の目を引き付け、ふたりの別々のキモさ(ツラと濃すぎるメイク)を引き立たせている。
「ま、真琴・・・・・・こ、心が折れる・・・・・・」
瑠奈ももう息絶え絶え。
『はははっ!アイツ勘違いしてら!
ヴィジュアル系ってのは
俺みたいなのをいうんだよ!
あんなブス連れてあるかねぇんだよ!』
そう言って笑うチャラ男と、
その彼女であろうギャル女。
あぁ・・・・・・
このポケットに入った五寸釘を
あのチャラ男の手を直接ぶっ刺せたら
どんなに気持ちいいだろう?
・・・・・・なぜ釘が入っているかは気にしない気にしない。
仕方ないので瑠奈に見えない所で、
俺はチャラ男を釘を投げつけた。
まあ、当たらないだろうけど。
『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!
足が!足がぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
「ん?なにか聞こえた?」
「さぁ?空耳だろ?」
あのチャラ男の悲鳴が聞こえる訳ないし。
・・・・・・一体なんでだろう?
最初のコメントを投稿しよう!