2380人が本棚に入れています
本棚に追加
あの二人は映画館近くの
ペットショップに入っていった。
俺は動物によく鳴かれるから
あんまりペットショップは
好きじゃないんだけど・・・・・・
でもまぁ仕方がない。我慢しよう。
俺たちもそのままペットショップに入った。
・
・
・
兄貴達は奥の犬のコーナーで
子犬を眺めていた。
会話が微かだけどこっちに聞こえた。
『うぉ、かわいい~』
『本当だな。凄くかわいい』
『ははっ!真琴みたい!』
・・・・・・どこが?
・・・・・・どこが俺に似てるんだ?
兄貴を連れ出して、
その話を尋問したい所だがグッと我慢。
俺は我慢できる若者なので♪
・・・・・・ホントよく言えるよね。
「あーぁ、普通にここを回りたいな」
と、瑠奈。
瑠奈も動物が好きらしい。
辺りに好奇の視線を向けている。
「じゃあ、兄・・・・・・ユキを
ストー・・・・・・追いかけるのは
一時休戦して店を見て回るか?」
「えっ?いいの?」
「ユキに発信器仕掛けてあるから、
いつでも居場所わかるし、
あの二人も映画終わるまでは
何もイベント起こさないだろうしな」
昨日の夜のうちに
発信器を靴の裏に埋め込んでおいた。
だから
兄貴達は早く集まって
どこかブラブラするだろうと見越して、
瑠奈に兄貴の集まる1時間後に集まるように言ったわけだ。
なんか、ふたりとも早く来ちゃったから、
こうやって後をつけてるだけだし、
別に自由に行動してもいい。
「なぜ発信器を持っているのかは
この際置いておいて・・・・・・
じゃあ、まこ・・・魔裟斗、一緒に回ろ?」
・・・・・・・・・・・・凄い名前だな。
とりあえず俺なんかが魔裟斗を名乗るのは恐れ多いのでやめてもらった。
最初のコメントを投稿しよう!