2380人が本棚に入れています
本棚に追加
俺たちは兄貴達から
大分離れた所で動物達を見ていた。
『ワン!ワン!』
『キャン!キャン!』
『フシャー!』
『キーッ!キーッ!』
俺が動物に近づいたら
案の定よく鳴かれること鳴かれること。
「すごい鳴かれるね・・・・・・」
「まぁな」
「やっぱし動物は、真琴から溢れ出る負のオーラを敏感に感じとってるのかな?」
「待て、慈愛の心に満ち溢れた俺を捕まえてなにを言う?」
「・・・・・・本気で言ってる?」
瑠奈にジト目で見られた。
変な汗が止まらないのは、
変装した瑠奈がブサイク過ぎるからだと
言い訳させていただきたい。
「それよりも早くここを離れよう。
こんだけ騒がれたら兄貴達に気づかれる」
「話をそらした」
うるさい奴だ。
俺は瑠奈を無視して
兄貴から更に遠く離れた
レジの側に向かった。
「あっ!待ってよ~!」
瑠奈もついてきた。子犬みたいな奴だ。
最初のコメントを投稿しよう!