3644人が本棚に入れています
本棚に追加
/431ページ
「……」
「……」
「ふぅ……ようやくちょっと落ち着いたよ……」
「わ、私も少しだけ……」
泣き止んだ僕達は一旦体を離し、お互いの顔を見てハニカミあった。
一体僕はどんな顔をしているんだろうか?
幸せ過ぎてふぬけた顔になっていないだろうか?
でも少なくとも顔は真っ赤になっているだろう。
……だって平沢さんが真っ赤だから。
僕が平沢さんを見つめていると、平沢さんは恥ずかしそうに肩をすくめて話しかけてきた。
「あ、あの……岡崎君?」
「な、何?」
「本当に……私なんかでいいんですか?」
平沢さんは少しだけ不安そうにそう言ってきた……けど、答えなんか決まってる。
「もちろんだよ!
ってか、平沢さんなんか、じゃなくて平沢さんがいいの!
わかった?」
「えへへ……はい!」
僕がそう言うと平沢さんは嬉しそうに頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!