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やっぱりダメ……だったのか……
そうだよな……
こんな勉強もスポーツも何一つ出来ないオクテな僕を好きになるはずがないよな……
運命なんて……ないのかもな……
僕は覚悟はしていたが、やはり泣きそうだった。
しかしここで泣いてはいけない。
何故だかそういう気持ちだったので、僕はぐっと涙をこらえて、平沢さんがどんな表情をしているのかを見た。
「う……うぅ……」
「えっ……?」
平沢さん……泣いてる?
僕が顔を上げた時、平沢さんは声を押し殺し、大粒の涙を流していた。
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