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偶然の出会いは必然の結果?
〜♪
〜♪♪
〜♪♪♪
3度目の目覚まし音。
朝に鳴り響くこの音はなんでこんなにも不快なのだろうか……
スヌーズとかいう機能は有能だが恨めしい気持ちもある。
「う……うん……」
まだ少し肌寒いこの季節。
布団というのものは何故にこんなにも心地いいのだろう……ここで死んでもいいと思うほどの錯覚を覚える。
しかし、起きないわけにはいかない。
布団から手だけを伸ばし、アラームを止めようと試みる……が中々携帯に手が届かない。
「うぅ……」
やっとの事でアラームを止めた僕。
開かない目をこすりながら、しぶしぶ体を起こし、携帯の時間を見る。
「8時17分か……うん……8時17分……8時……?」
寝ぼけているのか、僕の頭は正常に働かない。
目の前で起きている緊急事態を理解するのに10秒ほどかかる。
僕の家から学校まで歩いて約15分、そして学校の登校時間は8時30分まで。
つまり……
「遅刻だあぁぁぁぁ~!」
昨晩、アラームを7時17分に設定したつもりだったが、1時間間違えたらしい。
とんでもない事に気付いた僕は飛び起きて急いで学校へ行く準備をする。
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