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――…
藤崎「というわけでこの紙に判子押してください」
会長「というわけとはどういうわけだ。なにも説明してないだろ。読み返せってか!会長にむかっていい度胸だな。だが安心しろ。私は花音が出ている話は全て読んでいる」
藤崎「あ、そうですか。いや、聞いてないんですけどね…。話を元に戻してこの紙に判子押してください。係決まったんで」
会長「ん?………オイ、なんでお前が庶務なんだ」
藤崎「え?余ったからですけど」
会長「花音はどうした」
藤崎「会計です」
会長「会計だと!?…う゛っ…う゛っ…花音が庶務になれば仕事の手伝いしてもらってイチャラブしようと思ってたのに…死ねよ藤崎…」
藤崎「∑俺のせい!?」
会長「判子押したくない」
藤崎「え!?押して下さいよ!!」
会長「やだ。花音が庶務になるまで押さないもん」
藤崎「もんって…」
ドコッ
会長「痛ってェェェ…何するんだいきなり!」
副会長「押さんかい。判子」
会長「私は嫌だぞ。花音が庶務になるまで押さないもん」
副会長「お前が"もん"って言っても全然可愛くないわ。さっさと押せ」
会長「ヤd…――」
副会長「ヤダとか言ったら命、もうないで」
会長「スミマセンでした。調子こいてました。スミマセン!!」
副会長「分かってくれたんやったらええねん。早よ押したり」
会長「う゛っう゛っ…花音…」
ポンッ
藤崎「よし、じゃあ俺帰りますね」
会長「何を言っている。今、本日この日、お前は生徒会庶務になったんだ。私の仕事を手伝ってから帰れ」
藤崎「∑えぇ!?」
会長「さ、これを頼む。これ全部に判子を押していってくれ」
藤崎「……う゛っう゛っ………」
ポンッ
ポンッ
ポンッ
……………。
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