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「どうぞ、おかけください」
「失礼致します」
「それではまずあなたの事を教えてください」
「絶賛大好評二ート中の原田です(キラッ☆)どうぞよろしくお願い致します」
「……本日面接をさせてもらう事になった富士希望ヶ峰高等学校所属、教頭の佐々木です」
原田「別にあなたの事なんて聞いてませんので自己紹介なさらないで結構です」
「は?」
原田「それではまずあなたの経歴を教えてください」
「いや、私が質問する立場にあるのであって、あなたがそのような発言をする権利は今この場にはありません」
原田「ああ、そうでしたね、ごめんなさい、つい……いつもの癖で」
「……まあいいでしょう、私がこの学校に来たのは二年前なので、原田さんとは面識がありません故、今日は多くの質問をさせてもらいます」
原田「どうぞ」
「あなたが学生時代に特に打ち込んだものは何ですか?」
「あなたです」
「は?」
「いえすみません、口が滑りました」
「ちゃんと答えてください、これは形式といえど面接なのですから」
「はいすみません、学生時代はキーボードをたくさん打ち込みました」
「……すみません、質問の意味を理解していますか?」
「お前はこんな質問でいつまでもくすぶってるべき存在じゃない! 早く次の質問をするんだ!」
「……では、あなたの社会的な強みは何ですか?」
「あなたです」
「……あなたの一番の弱みを教えてください」
「あなたです」
「このままここに就職された時、一番の不安要素を教えてください」
「あなたです」
「お疲れ様でした」
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