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ブーン……ウォンウォン……
車や単車の音がやけに響く。
「ん……ここだな、俺の転校先ってのは……」
そう言う村尾の前にはスプレー等で落書きされていて見づらいが、学校名が書かれている。
私立・剛柳学園(ごうりゅうがくえん)
「なんかこの都市にこの学校ありって感じだな……まぁ、退屈にならなきゃなんでもいいや。」
そんなことを呟きながら正面玄関に入ると、何故か不良が2.3人いる。
「お前か?転校生ってのわ…」
「あぁ、俺だけど何か用か?」
「先輩が学校案内してあげるからよー、案内料くれよ。有り金全部。」
「おいおい、冗談は顔だけにしとけよ先輩……」
「なんだとこの野郎……死にてえのか?」
「御託はいいからよー…さっさとこいや。」
「上等だテメー!!」
そういいながら突っ込んでくる先輩に対して村尾は……
ゴッ!!
先輩の顔に村尾のカウンターパンチが決まる。
「あれ?もう終わり?残りの先輩はやんないの?」
「うっ……お、覚えとけよ!絶対ぶっとばしてやる……」
そういうと先輩達はどこかに行った……最初にかかってきた先輩を残して。
「うわぁ……まだあんなセリフ言う人とかいるのかよ。」
呆れながら村尾は校長室に向かう。
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