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しばらく疾走し、学校まで後少しの所で走るのを止め、歩くことにした
「ハァハァ‥‥おい凌、なんで走ったんだ‥‥‥凌?」
雄真が二度も僕の名を呼ぶのには理由があった
まぁ、理由が無ければ呼ばないけどね
その理由とは、
「おい凌!なに聴いてんだよ!」
僕は耳にイヤホンをし、あるモノを聴いていた
「ん?あぁ。聴く?」
「聴く。‥‥‥なんだ?ヒロの声じゃねぇか。これ、どうやって?」
「最近の盗聴機ってすごく小さくて良いね。持ち運び便利」
さっきヒロの肩に手を掛けた時に仕掛けさせてもらいました
備えあれば憂いなし?違うか
「抜け目ねぇな」
「良く言われる」
雄真と二人でヒロとヒロのハーレムズの会話を盗聴し、笑いながら歩くことわずか三分で校門に到着した
ここで雄真の顔から笑顔が消えた
その消えた訳は、
「雄真!待ちわびたぞ!」
「か、会長!?‥‥なんで‥こ、ここに?」
「何故って、ここは学校だぞ?私がいても可笑しくは無いと思うのだが?」
ここで雄真がハッと何かに気付いたのか僕の方へ怒った顔を向けた
「凌!まさか、保険って‥‥」
「そ。会長のこと。生徒会長なら生徒の遅刻の一回や二回許してくれると思ってさ」
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