来客者

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まぁ詳しい事は明日、本人に聞くとして別の件を調べるか そうえば最近、ここら辺で知らないヤクザ的な人たちがいるようになってきたな 確かここ一帯は”奏弥組”が仕切っているはずだけど大丈夫なのかな? よし、調べよう 「………………このぐらいで良いか」 只今の時間、午前2時 見知らぬヤクザ十数人の名前や現住所などを調べ、きりの良い所で終わりにした 「今日は4時間も寝れるのか」 僕は普段調べものをし出したらとことん調べるので朝の5時まで起きているのは普通で今回は早めに終わった方だ そしていざ就寝しようとした時、ドアの向こうにある気配に気づいた 「探偵女、いるのは分かってるぞ」 ドアに喋りかけると、ドアの向こうにいた晶奈が部屋に入って来た 「ここまで来ると凌って何者?」 「普通の高校生だよ」 「普通の高校生って人の気配に気づく?」 「空手とかやってる人なら分かるらしいよ。それより何?何か用?」 「いやぁ用は無いよ。ただトイレに行こうとしたら凌の部屋に灯りがついてたからちょっと盗み聞きをね」 盗み聞きって僕声発してないよ? 黙々と作業してたし
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