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「手紙は?」
「はい、これ」
─────────────
凌へ
私は今どこにいると思う?実は、イスタンブールにいます。この街は凄く良いぞ。活気が溢れている。
学校はどうだ?楽しくやっているか?やっているなら宜しい、やっていないなら楽しめ!
中嶋さんとは上手くやってると思うが、年頃の男女が一つ屋根の下で暮らすんだ、間違いがあっても仕方ないよな!むしろ、あって欲しい────
ビリッビリッ!!
「何で破くの!?」
「ふざけた内容だったから」
とりあえず、父さんが国外にいることは分かった
それだけで充分だ
「私も見たかったのに…」
「あの手紙は僕宛だった。だから見る必要無いよ」
そう言って、自室に向かう
「何故ついて来るのかな?」
「えっ?ダメ?」
当たり前のように後ろについてくる晶奈
「うん、ダメ」
バタンッ
「ぶぅー」
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