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しかし喉仏に手刀を突きつけながら殺気を出している鬼巫女に、物怖じせずに受け答えできるのは流石と言うべきか。
従者は少し主人を見直す。
「別に貴女にただでご飯を貰おうなんて考えてないわ。」
「……どういうことだ。」
「コレはお土産よ。」
そして差し出すのは七色に輝くレインボーパン。
その光は今だ衰えず、不気味に周りを照らし出している。
「フム、考えてみよう。
おい、霊夢!」
「「…………ん?」」
「何よ一体……ってゲッ!!」
明らかに嫌そうな顔をして幽霊組を見る霊夢。
そして横で腕組みしている鬼巫女。
「「霊夢(さん)が二人!!?」」
同じ顔した二人に驚く幽々子と妖夢。
違いといったら巫女服が紅白か真っ赤なのか位だ。
「まさかあんた、コイツらを家に上げる気!?
妖夢はとにかく、この年中腹ペコモンスターを上げる気は無いわよ!」
紅白の方は多分いつもの霊夢。
「だがお土産だと、このパンを持ってきた。」
で、最初に話していた真っ赤の方は完全にヤバイ雰囲気を纏っている。
鬼巫女状態だ。
「仕方ないわね、早く入りなさい。」
というか現状を把握している間に晩御飯をいただけることになっていた。
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