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2月14日、私の一世一代の告白の日。
よりによって職員会議が重なり、他の先生たちも結構残ってる。
「んじゃ、お疲れー。」
土屋先生が鞄を持って職員室を出たので、私は追いかけた。
職員玄関で呼び止める。
真っ赤になった私が、口ごもりながら差し出した紙の手提げを、先生は無造作に受け取った。
「お、サンキュー。気ぃ使わせたな。」
違う、違うの、土屋先生。
これは、義理なんかじゃない。
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