唯の家にて。

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少し目線を逸らして、 天井を覗いてぼーっとしてたら 頭の中がシャッフルされた 様だった。 ??あれ、? 此処、私の部屋じゃない…!? 真っ白な天井… 整理されている部屋 … 綺麗な壁…… 壁掛けにかけられた 私のスーツ(上だけ)… ついでに赤くなってる唯ちゃん。 ぇ…此処って……? ホテル…!? 「いや…まって唯ちゃん! あなたの気持ちは嬉しいけど まだ心の準備が!…いやでも もう充分待ったわよね… いやでもちゃんと気持ちを…」 「先輩…?何言ってるんですか ここ、私の部屋ですよ…… 先輩酔いつぶれて寝ちゃったから 取り敢えず連れてきたんですけど ……迷惑でした…?」 「全然いいわよ…でも ごめんなさいね」 「ぇ?」 「迷惑をかけてしまったから」 「いぇ…好きでやっていますから 気にしないで下さい あと、水をどうぞ。」 「ぇ?あぁ、ありがとう」 彼女なりに気を使って くれたのだろう。 フッ 眩しい位の笑顔をみて、 ふと脳裏に浮かんだ 一人の笑顔。 その笑顔は…私を変えてくれた あの天使の微笑みだった。 そして、脳裏に浮かんだ笑顔と、 今目の前の天使がみせた笑顔が、 ばっちり重なった… もしかして…あの時私を 救ってくれたのは 唯ちゃんだったのかしら… もしそうだとしたら、 私って一途ね……… いやでも、唯ちゃんが昔の恩人 じゃなくても、私はきっと 好きになっていたと思う。 "今"をくれた後輩の名前は 思い出せないけど、 その笑顔に感謝して生きようって 決めたから。 その先で、唯ちゃんをみつけた。 すっごく素敵な天使を… 「あの、クッキー作ってみたん ですけど、食べてみて下さい! 私の味を、覚えてもらいたくて」 クッキー・・・ それは美味しそうなんだけど、 恥ずかしい台詞ね…… 「ありがとう、戴くわ」 クッキーの皿を受け取る。 「唯ちゃんも一緒に食べよ?」
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