5人が本棚に入れています
本棚に追加
――――……
「霧野、!」
「しん…っ、!?」
バッ、と霧野を押し退け飛び込んだ瞬間トラックにぶち当たる。
血飛沫の色 霧野の瞳と軋む身体に乱反射して
『な…っ、………』
文句ありげな陽炎に
「ざまぁみろよ…。」
って笑ったら、
実によくある夏の日の事
そんな何かが、…
「しん、どう……」
ここで終わった…――
「(嗚呼、これでやっと霧野は助かる……)」
――――……
目を覚ました、8月14日のベッドの上
俺は、ただ…
「また、だ…また神童を、助けられなかった…」
ただ一人、猫を抱き抱えてた。
-END-
最初のコメントを投稿しよう!