第一章

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夢「お気になさらず、家族とはもう、きっと会えませんから」 父さんや母さん・・・芽衣を思い出して悲しくなる。 近藤「すまない・・・。悪いことを聞いてしまった」 近藤さんも悲しそうな顔で謝罪してくれた。 沖田「待ーーーーーった!!何でそんなしみったれた空気になってるんですか!?今は夢さんが隊士になる許可を貰いに来たんでしょーが!!」 さっきまで空気だった沖田が行き成り大声を出した。 まぁ、確かに話がずれてたけど;;(苦笑) 近藤「おお!すまない。夢君だったかな?是非、壬生浪士組に入隊してほしい」 近藤さんが頭を下げてくれた。 夢「うわっ!頭上げてくださいよ!」 沖田「そうですよ!元々夢さんは入隊しに来てくれたんですから」 近藤「しかし・・・。」 夢「クスッ。近藤さん、これから世話になります。」 近藤さんが僕なんかの為に頭を下げてくれたから、僕も誠意をもって返した。 すると2人はびっくりした様に呆けていた。 夢「ん?」 にっこりと笑いながら首を傾げると 近藤「はっはっはっ!!夢君はとんだ美丈夫だな!」 夢「は?僕が美丈夫など、褒めても何も出ませんよ」 ふふっと笑いながら言う。 近藤さんは父さんの様で心が温まるなぁ。 ドスドス 荒々しい足音を立てて入ってきたのは土方だった。 土方「近藤さん邪魔する」 沖田・夢「あ・・・。」 土方さんと目があってつい声を出してしまう。 そして沖田と目を合わせる。 来ちゃった☆みたいな顔で僕をみる沖田。
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