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土方は、最初は唖然としていたけれど真剣に聞いてくれていて、今は眉間に皺をよせて悩んでくれている。
夢「この時代は知らないことばかりで、壬生狼に入隊できなきゃ野たれ死んじゃう!
お願いします!僕の入隊を許可して下さい!」
土方「お前の言うことは信じられないことばかりだが、お前の目は嘘ついてるようには見えねぇ
つか、一番信じたくないのはお前が女だってことなんだけどな」
苦笑いしながら言う土方に僕は思わず涙を零してしまった。
憎まれ口ばかり叩くけど、入隊を許可してくれた。嬉しかった。
夢「フンッ、女だけど屯所では男として生きてくつもりだから、別に信じなくても良いし。」
泣いてるのを悟られないよう精一杯憎まれ口を叩くけど、やっぱり僕の声は少し震えていた。
夢「それと、僕が女だってことは絶対に言わないでね!時代超えた事は、本当に一大事の時なら言ってもよし!」
土方「分かってるっつの。」
土方は口が悪いだけで意外とめちゃくちゃ優しい。本当に『鬼の副長』なのか疑うよ。
この後僕は、迷子になったぁ!と土方に言ったが土方が道を知っていたため
迷子にならずにすんだ。
門番「土方さんおかえりなさい!えっと、誰ですか?」
屯所にやっと帰ってきたとき、門番さんに聞かれた。
夢「今日から入隊することになりました、藍川 夢です。これからよろしくお願いします」
第一印象は大事なので、丁寧に挨拶しておまけに営業スマイルをうかべた。
門番さんは赤面した後、慌ててこちらこそよろしくと返してくれた。
土方「藍川!早く来い!」
土方がご立腹だったので僕は急いで走っていった。
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