第二章

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そして、すぐに水谷さんの隣に座った。 水谷「クスクス、お疲れ。改めてよろしくね」 夢「はい!」 皆に認められたことが嬉しくて満面の笑顔で笑うと、周りの人は頬を赤く染めた。 あははw 土方「コホンッ!近藤さん」 近藤「おお!すまんすまん。それでは、女中さんに感謝をこめていただきます!」 全「いただきます!」 わざとらしい土方さんの咳に近藤さんが気づき、いただきますを合図に 皆は目の前のご飯にがっついた。 僕がびっくりして目を見開いていると、 水谷「ご飯たべないの?」 と聞かれてしまった。 夢「あ、すいません。こんなにがっついてる朝ご飯なんて初めてで、びっくりしました」 苦笑いしながら言う。 水谷「へ~。藍川君の朝ご飯ってどんな感じだったの?」 夢「えっと、家族だけでものすごく穏やかな朝ご飯でした。」 平成にいる愛しい家族を思い出して心が温まる。 けれど、妹の芽衣を思い出すととても悲しくなった。 水谷「家族に会いたい?」 夢「え?」 水谷「そんな顔してた。とても悲しそうな顔。大丈夫?」 夢「ははっ、こんな事思っちゃダメですよね;」 水谷「う~ん、よく分かんないけど今は目の前のご飯を食べよう?」 あ、そうだった(苦笑)
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