第一章

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女の子「あの!お礼!何かします」 女の子に引き止められた。まぁ、恩は素直に受け止めるべきだろう。 夢「そうだね。じゃあ、お願いしちゃおっかな」 僕は女の子の耳に口を近づけ囁く。 女の子「...え?あ、はい。大丈夫だと思います」 夢「ありがとう。じゃあ、さっそくいいかな?」 女の子「はい!こちらです」 周りに集まっていた野次馬を掻き分けて広い道に出る。 ん?僕が女の子になんて言ったかって? 男用の着物を貸してくれないかって言ったんだ。 今、僕は私服だからね。 なんとなく気づいたんだけど、ここは人工っていう感じがしなくて、自然って感じなんだよね。 タイムスリップしたんだと思う。 だから、余計に着替えたいんだ。 まぁ、一番の理由は男装して女の子にモテたいからなんだけどw あ、いっとくけど同性愛者じゃないよ? イケメンより可愛い子が好きなんだ♪ 女の子「ここです。どうぞ、上がって下さい」 あ、考え事してたらついたみたい。 夢「失礼しまーす」 軽くおじぎをして中に入る。 女の子「クスクス。今、持ってきますね」 夢「あ、待って!今って何年?」 女の子「?今は1863年5月12日です」 夢「ありがと」 僕がそう言うと女の子はにっこり笑った。可愛いな~~。
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